世界のスパークリングワインを解説

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圧倒的に有名なスパークリングワインはもちろんシャンパーニュなわけですが、フランス国内ではクレマン、スペインのCAVA、イタリアのプロセッコなど、世界には様々なスパークリングワインが存在します。

もちろんより低価格な、スパークリングもたくさん素材しますが、今回はそれ何りワインが好きなら飲む価値のある品質に達している、世界のスパークリングワインを、簡単ではありますが、紹介していこうと思います。

目次の通りに進めていきますので、読み終えたら、ちょっと世界中のスパークリングが飲みたくなっちゃうはずですよ。

ちなみに作り方は別で解説しています。作り方が気になる方は、こちらをどうぞ。

フランスのスパークリングワイン

フランスは言わずと知れた、シャンパーニュを有する、世界最大の産地です。シャンパーニュにスポットライトが当たりすぎていて、普段ワインを販売する営業マンとしては、クレマンに全然スポットライトが当たってくれなくて、寂しい思いをするのが正直な気持ちです。

ですが!ちゃんと旨いんです!3000円のクレマンは高いですが3000円のシャンパーニュよりたいてい旨いです!

ちょっとだけその世界をご覧ください。

シャンパーニュ

他もぜひ!と言ってもスパークリングワインを語るうえで絶対に外せないのが、シャンパーニュですね。

簡単に定義を説明すると「フランスのシャンパーニュ地方で生産される、シャンパーニュ地方のルールで定められて作り方をしているスパークリングワイン」がシャンパーニュを名乗れます。

ルールに沿っていなければ、スパークリングワインを作ってもシャンパーニュを名乗ることは出来ません。

これは他の多くのワインと同じように、そのブランド価値を高める為に、一定以上の品質を担保出来てますよ!と言うお墨付きを与える為ですね。

主に規定されるのは「品種」「収穫量」「熟成期間」の3つがルールとして定められています。主になので他にも細かい話はありますが、とりあえずこの3つを押さえましょう。

品種

主に7品種使っていいブドウが認可されていますが、実際にはほぼ3品種しか使っていません・「シャルドネ」「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」ですね。

他の4品種は栽培地として寒すぎたたり、正直気候が合わず、熟しづらいなどの理由であまり生産されていません。近年、温暖化の影響で少し見直されつつありまして、再度植えらはじめてますが、今んとこ解説しちゃうと上級編なのでほっときます。

収穫量

とても寒くて、天候が安定しないので、毎年収穫してもいい量と言うのは、委員会が様子を見ながら発表します。がおおよその規定は1ha(100m × 100m四方)の面積から10,400kgをその年のシャンパーニュとして、さらにリザーブワイン用の収穫が認められていてして、今年分と合わせて最大で合計15,500kgぐらいまでは収穫で出来ます。

シャンパーニュの場合、収穫したブドウから絞っていい量。と言う規定もありますので、いろいろ計算をしていくと「90hl/ha」前後の収穫量が最大で認められているイメージです。

他の高級産地に比べると品質を担保する為の規定だけど、ぶっちゃけだいぶ多いな!と言うイメージですね。

熟成の期間

シャンパーニュの大半ノンヴィンテージ(NV)物が生産されるのですが、NVでも最低12ヶ月の瓶内2次発酵が義務図けられており、さらに出荷までは瓶内2次発酵と合計で15か月の熟成が必要です。

ヴィンテージシャンパーニュになると36ヶ月まで伸びるので、ヴィンテージシャンパーニュは収穫から最低でも36ヶ月は収入になりません!

この熟成期間の長さのおかげで、酵母が自己溶解した風味がつくのがメリットですが、長いのでなかなか小さな農家は資金繰り的にも独立出来てこなかった背景があります。

ブルゴーニュに遅れて、ようやく最近になって、小さなドメーヌが独立しだして、レコルタン・マニピュランと呼ばれる、小さなワイナリーが目立つようになってきました。

3つのルールを踏まえて

最低限の担保を3つの規定でクリアする事によってブランドの最低品質を保っている所がありまして、やたら粗悪なシャンパーニュと言うのは他の産地に比べても少ない気がします。

いくら安くても2000円すると言う産地なので、それぐらい担保してくれないと困るところではありますが、正直2000円のシャンパーニュはあまり美味しくありません。

値段を下げる最大の要因は収穫量を多くすることなのですが、シャンパーニュはその最大量が、高級産地にしては高い為、めちゃくちゃ収穫量を多くしたものばっかりを使う最安値は、凝縮感などかなり物足りないものも出てきます。

が、酵母の旨味なんかも最低限担保されているので、2000円ぐらいでも粗悪ではないですね。軽いですけど。

クレマン

こちらの企画はフランスの産地ごとに「クレマン・ド・アルザス」「クレマン・ド・ボルドー」「クレマン・ド・ブルゴーニュ」等と規定されています。

必ず、シャンパーニュ製法で製造して、瓶内2次発酵はどこに行こうが、最低9か月は行わなくてはいけないルールがあります。

安いものは1500円ぐらいからあるイメージですが、高いものは4000円とかもっとするのも、もちろんあります!

高級クレマンの場合、瓶内2次発酵も期間がシャンパーニュの高級品のように長くとる物も存在しますが、稀ではあります。

と言うのも、あまり高級な物を作ってもシャンパーニュと言う壁が立ちはだかるので、売れません・・・最近は安いレンジもスペインのCAVAが立ちはだかるので、これまた困っているのも事実です。

ヴーヴレ & ソミュール

ロワール地方の独自スパークリング規定です。

ソミュールは使える葡萄も多岐にわたっており、カベルネ・フランで赤のスパークリングを作っても「ソミュール」を名乗れますが、本で見ただけで実際に見たことはないレベルです。

ヴーヴレは面倒くさい話、スティルワインも同じワイン名を名乗るので、通販で文字だけ見てると、炭酸入ってんのか、入ってないのかもわかりません。

その昔、僕はヴーヴレは全部スパークリングでしょ?って思ってた時代があるぐらい、どちらかと言えばスパークリングタイプが多い産地です。

基本的にはシュナン・ブランで作る、ちょっと甘さがある飲みやすいタイプが多いですね。

イタリアのスパークリングワイン

イタリアは割と甘目のスパークリングワインが売れに売れてる産地です。日本ではよくフランチャコルタが取り上げられますが、世界的にはさほど盛り上がっていないようです。そこそこお値段するので、シャンパーニュの牙城が崩せないんですね。

プロセッコ

いま世界で最もカジュアルな人気を誇るのが、間違いなくプロセッコです。

ついにシャンパーニュよりも輸出市場において、出荷量ベースで世界最大になった程の人気者で、人気の理由は「お手頃で、ちょっと甘くて飲みやすい」に突きます。

日本のワインを飲む世代にはほとんど敬遠される味わいと言っても過言ではない味わいですが、若い人たちがワインの飲むならここをきっかけにすべき!と個人的には思っている、カジュアルスパークリングです。

ブドウ品種は「グレラ」と言う品種を使い、基本的にはタンク方式の醸造法なので、圧倒的に果実感を大事に、早飲みするタイプばかりを作っています。

辛口を謳っていても品種の特徴で、果実感が出るので甘く感じますし、タンク方式ばかりなので、熟成もしないスタイルばかり。

でも飲みやすい!

これに尽きるスパークリングワインです。もっとスーパーなどで、1000円ぐらいのプロセッコがゴロゴロ並ぶようになれば、若い世代がワイン入門するきっかけになるとは思うのですが、そこを開拓してる人がいません。

イタリアワインインポーターの人ぜひ頑張って!!

アスティ

プロセッコよりももっと甘いし、低アルコール(7%)ぐらい。

1次発酵を冷やして止めて、瓶に入れちゃう方式で作るスパークリングです。途中で発酵を止めちゃうので、アルコール度数が低くて、糖分が余っている甘いスパークリングになります。

ここまでくるとさすがにジュースです。甘さがだいぶ強くて、食中手には向きません。でも飲みやすいので、若い人たちの飲み会に登場してほしいですね。

日本ではストロングサワーが流行っているので、価格的にはこれでも高いのでしょうね。ワインの入り口にするにはさすがに甘いですし。

フランチャコルタ

イタリアの北部、ロンバルディア州で生産する、シャンパーニュ方式で作るスパークリングワインです。

シャンパーニュよりも、なんなら厳しめの規定があり、瓶内2次発酵は18か月以上必要で、使う品種の大半は「シャルドネ」。シャンパーニュより幾分温かい気候の為、酸味が穏やかで、厚みのある味わいが特徴になります。

日本では「イタリアのシャンパーニュ」的な存在として、大いに注目されがちですが、世界的な注目度はちょっと低くて、「教科書なら載らない」レベルの知名度です。

とは言え、日本で人気が出るのも頷ける高品質な物がたくさんあるのも事実ですが、そう言った物はお値段が高いです。まぁ、これが売れない理由なんですけど・・・

スペインのスパークリングワイン

スペインは世界的に見てもスパークリングワインの一大供給産地です。その理由はCAVAがあるからに尽きるのですが、全体で言えばアイレンのスパークリングワインも生産量としては結構あるはずです。

性格なデータは持っていませんが、アイレンはスペインの莫大な生産量のおかげで、世界中のシャルドネの生産量を上回る、世界で最も作られている白ワインのブドウ品種ですからね。少ないわけがいないです。

が、ほぼ輸出市場では見ません!スペインのスパークリングはCAVAだけ見ておけば正直大丈夫です。

カヴァ

世界のスパークリング市場で、かなりの地位を占めるまでになっているCAVAですが、人気の秘密は「低価格なのに、瓶内2次発酵」と言う、高級産地顔なしの生産方法を持っているからです。

サクッと全体像をお話しすると、一応スペイン全土で作っていいでが、ほぼカタルーニュ地方でしか作ってません。

マカベオ パレリャーダ チャレロ

の3品種から作る事が多く、瓶内2次発酵も最低9か月の規定があります。

収穫量による規定はないのかな?フランスのクレマンの生産者に話を聞くとCAVAの悪口をいっぱい聞けます。ぶっちゃけCAVAがいるせいで、自分たちのワインが売れないから、文句も言いたくなるんでしょうが、その中でよく聞くのが「たくさんブドウを付けて、大量に生産するから美味しいわけがない!」なんて言う、悪口を聞きます。

まぁ、一部事実なところがあって、CAVAは収穫量が多くて、ちゃんとしてないワインが出来上がるんでしょうね。いろいろ補糖とか補酸とかやりたい放題やれる産地です。

安いCAVAのバックラベルを見ると、そんなの入れていいの?と言う成分も入ってたりします。

がですが、大部分の消費者はそんな「よくわからないものが入ってる」なんて事は気にしません!安くて美味しければ売れるのです。

瓶内2次発酵最低9か月は伊達ではなく、たんと酵母由来の味が感じられるし、1500円も出せば、それなりにイースト香も感じられたりして、「そりゃ売れるよな」と感心しちゃいます。

フランスワインを売る仕事をしている身としては、グラススパークリング部門ではでかい壁なのも事実です。

現在は、高級なCAVAを売り出したい生産者たちが試行錯誤していますが、安ワインのイメージも定着しすぎて難航しています。地元も一枚岩ではなく、厳しい規定で高級品を作りたくても、その厳しい規定の反対派がいてまとまりません。

ドイツのスパークリングワイン

ドイツはスパークリングワインの消費国は巨大市場ですが、生産に関しては正直さほど力を入れている感じがしません。実際Sekt(ゼクト)と呼ばれるスパークリングがドイツのスパークリングワインとしてあります。

ゼクトの適当なところは、たいはんのゼクトは輸入したベースワインをタンク方式でカジュアルに仕上げた物が大半を占めていて、輸出するような物ではないことです。

ドイツ産のブドウを使った「ドイッチャー・ゼクト」と言う規定もありますが、これも輸出市場に乗れるほどは確立した物ではありません。

ニューワールドのスパークリングワイン

新世界は下の価格はCAVA、そしてシャンパーニュと言う上の壁と立ち向かわなくてはいけない、スパークリングワインとしては、なかなか難しい立場です!

ですが、シャンパーニュに堂々と勝負を挑みだしている産地がここ10年ぐらいは一気に出てきているイメージです!代表的なところろ、今後の期待も込めた産地を紹介します。

オーストラリア

広大な冷涼産地を開拓されつつあり、世界的にも存在感を示してきてるのが、オーストラリアのスパークリングワインです。

最大手のモエ・エ・シャンドンが参入しており、すでにオーストラリア産の「シャンドン」でかなりの知名度を誇っているのも、この産地の知名度を上げるのに一役買っているでしょう。

有名な産地は

ヤラ・ヴァレー(シャンドンはここ)
アデレイド・ヒルズ

が本島内にある産地で、近年はより冷涼な離島

タスマニア

が高級スパークリングの産地として頭角を現してきています。品質でシャンパーニュと真っ向勝負しなくてはならない価格帯で、これからどれぐらい存在感を示していけるか注目の産地です。

製造法は、もちろん高級なスパークリングはシャンパーニュ方式で作られる物がほとんどで、品種もシャルドネ、ピノ・ノワールが中心になります。

一部、自然派の生産者でペティアンなんかも高級なスパークリングで存在感があったりもしますが、世界観が独特ではあります。

オーストラリアと言うと赤のスパークリングも一時期流行りかけたのですが、最近はまた注目度が下がっており、あまり見かけなくなってきました。

ニュージーランド

オーストラリアより冷涼な産地を見つけられるので、生産量は結構あるのですが、ブランディングが上手くいっておらず、あまり知名度が高くなって来ないのが、ニュージーランドですかね。

正直ほぼ見ません。みかけるのはソーヴィニヨン・ブランで作るスパークリングで、これはタンク方式で作るのがほとんどです。

果実のアロマがなくなってしまっては困る品種なので、シャンパーニュ方式では行わず、アロマが生きる製法を選択すると、必然的にあタンクになります。

当然すっきりした、すがすがしいスパークリングワインが作られるので、夏場なんかはきりっと美味しく楽しめます!

しかし、こういうタイプはお値段が高く取れません。ので、今後はブランディングも含めて、シャンパーニュ方式のスパークリングを伸ばして行きたいはずですが、なんだか上手くいってる気がしません。そうこうしてる内に台頭してきたのが、次の南アフリカです。

南アフリカ

ここも近年注目されているスパークリングワインの産地になりつつあります。

国のルールもちゃんと規定されていて、シャンパーニュ方式で作るスパークリングで「メドード・キャップ・クラシック」と言う規定があります。

ウェスタン・ケープ内のブドウを使い、基本的にシャルドネかピノ・ノワールで生産します。

ちょっとわかりづらいのは「キャップ・クラシック生産委員会」の会員と非会員で若干ルールが違う事ですかね。

 会員 瓶内2次発酵 12ヶ月
非会員 瓶内2次発酵 9ヶ月

と言う、最低2次発酵期間に違いがあります。そんなのわかるかよ!と言う変な決まりがあります。

この辺のワインが台頭してきている理由はその品質に対して明らかに割安感がある、美味しさがある事ですかね。

2000円台のスパークリングを買うと、本当に5-6000円のシャンパーニュに引けを取りません。驚くほどのボリュームと酸のバランスがとれていたり、熟成由来の香りが出ていたり、結構感心するばかりです。

今後はもっと熟成期間の長い、より高級な物も出てくるでしょうが、ニューワールドの最高級産地も夢じゃない気がします。

アメリカ

アメリカはニューワールドと言ってもほかの国と違って、最初から値段の勝負には入ってきません。ガレージワインであろうが、大手であろうが高い物は高い!がはっきりしている国です。

輸出に頼らなくてもやっていける市場を国内に持っているが故の強みでもあります。

ロス・カーネロス
アンダーソン・ヴァレー

と言った、カリフォルニアの冷涼地での生産が多く、瓶内2次発酵の規定があるわけでもないですが、5年とか普通に熟成させてたりもします。

贅沢な資金と、贅沢な市場がなせる業で、シャンパーニュと同じかもしくはより高いぐらいのスパークリングでも平気で生産して、ちゃんと生計がなりちゃったいますので、いい物は正直言ってたくさんあります!!

その代わりあまり数がないですし、あっても高いです!スティルワインもそうですが、かなりマニア向けな生産地となっています。

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