フリーランスでWEB制作をするうえで「HTML+CSS」を学び「JavaScript」と「WordPress」辺りを勉強した後ぐらいにECサイト作成にたどり着くと思います。
その時にフリーランスの人がたどり着くのが「shopify」開発だと思いますが、shopifyを開発と言うかECサイト作成において、普通のWEB制作とは根本的に違う知識が必要になってきます。
「あ、その事も考えないといけないのか」
をまとめた記事がこちらです。超1年生向きですね^^
目次を見れば大きな項目がわかると思いますが、結構やらなきゃいけない事は沢山ありますから、ちゃんと把握しておきましょう。
お金のやり取りが発生する
まぁ、何と言ってもお金のやり取りが発生する事ですよね。普通のWEBサイトは一方通行でクリックしてもらうのが目的な部分があると思いますが、ECサイトは買ってもらう事が目的です。
普通のECサイトにはお金のやり取りなんか発生しませんから、作ってしまえばある程度OKで、その後は更新作業をするだけでいいのですが、ECサイトの場合はその後も動きまくります。
まずなんせ「決済をどう済ませるのか」を考える必要があります。
ここはshopifyのお勉強記事なので、shopifyにおいての決済についてだけ1年生向けの内容をお伝えします。
決済の種類
shopifyで決済と言えばまず最初に来るのが
・shopifyペイメント(主にクレジットカード)
これになります。これはshopifyが会員向けに提供している決済サービスで基本的にはshopify利用者なら誰でも申し込めます。しかも決済手数料のみの負担でいいので、実質使用料0円です。
クレジットカード決済に対応してくれるし、その手数料も安いので、ほぼほぼ全員が使うのではないでしょうか?
手数料も「3.4%」と非常に良心的な価格です!
その他、Apple PayやGoogle Payにも対応してくれます。(日本では利用者が少ないですが)
※まれに審査で落ちる商品があります(アダルトコンテンツや近年話題のCBD商品なんかも審査通りません)
・銀行振り込み
shopifyは標準で銀行振り込みをする場合は「手動決済」と言うものを選べます。この場合、お客様から振り込みがあったかどうかを自分で口座を確認する手間は発生しますが、実は手数料が1円もかからない最安値の取引方法です!
銀行振り込みも自動で対応してほしい!
そんな場合にはKOMOJUと言う外部決済を利用するのですが、この場合はKOMOJUさんに対して銀行振り込みなら「2.75%」の負担。さらに外部決済手数料としてshopifyに「2%」と合計「4.75%」の手数料が発生する事は覚えておきましょう!
※shopifyペイメントが有効に設定されている場合はshopify側の2%はかかりませんので。2.75%だけ手数料がかかります。
・コンビニ払い
日本で結構需要が高い決済ですが、shopify標準では使えません。こちらも利用したい場合にはKOMOJUさんを利用するのが一番手っ取り早いです。手数料は銀行の場合と同じで「2.75%」かかることになります。
・携帯キャリア決済
これも日本ならではでしょうが、地味に需要があります。この辺もKOMOJUさんで対応できますが、キャリアによって手数料が違いますがおおむねshopifyと合わせると「7%」近い高額な手数料がかかるので、利用する際にはコストの問題も考える必要がありますね。
なんかKOMOJUさんの宣伝みたいですが、要するに基本のクレカ以外はKOMOJUさんで対応しましょう!って言うのは否めない部分です。だってPaypayとかLINE Payも対応してくれますからね!
・Paypal
世界的にはめちゃくちゃ普及している決済サービスですが、日本での知名度は0に近いのではないでしょうか?お客さんはクレジットカードをPaypalに対して登録するだけなので、むやみやたらにクレジットカード情報を入力しなくて済むので、セキュリティ面での安心感があります。
海外に何かshopifyで販売したい場合には絶対に使わないといけない!と言っても過言ではない決済方法です。
・Amazon Pay
amazonを利用した事ある人はかなりたくさんいます!そしてそこにクレジットカード情報を紐づけている人も相当数います。その人たちがamazonのログイン情報だけで買い物できるのが最大の強みなamazon Payですね。日本ではまだ普及途上ですが、伸びてくる土壌はしっかりあると思います。
送料がかかる
お金の問題は決済だけじゃありません。ECサイトは通販ですからね!。送料が発生します!!
ここんところは結構重要です「フリーランスでshopify開発する!」って思ってる人でも、この事を結構忘れてるケースがあるような気がします。
送料の設定方法は、どこかで調べてください^^;(そのうち記事書こうとは思うけど)
とにかくshopify開発で知っていなくちゃいけないのは
- 送料がかかる
- 送料は大きさで価格が違う
- たまにクールもある
- 大きさの設定項目は重さ
- 送料はお客さん毎に条件が違う
と言う点ですかね。
送料がかかる
これに関しては言わずもがなですね。当然ですがデジタル商品をダウンロード販売とか、テイクアウトの事前決済とかでない限りは送料が発生します。
日本の場合で考えるとだいたい「ヤマト」「佐川」「日本郵便」の3社で設定することが多いのではないでしょうか?
送料は大きさで価格が違う
お客さんの扱う商品は・・・なんと同じ大きさとは限りません。この場合の送料はたいていの場合、「重さ」ではなくて「大きさ」で決まります。
ヤマトさんの送料一覧を見ると一番左に60 80 100などの数字があると思いますが、これが「縦+横+高さ」を合計したcmで表しています。
要するに「でかくなると高くなる」わけですね。軽くてでかい物が一番不利です。
元々の送料設定をするときに、「どのサイズで送料設定をする」のかは必ず聞いておきましょう!
たまにクールもある
食品なんかを通販で扱う場合によく遭遇するのが「クール便」ですね。
ここで問題なのはお客さんの商品によっては、これはクールだけど、これは常温だし、物によっては冷凍・・・と3種類の温度帯があったりします。
注意点ですが「異なる温度帯は同梱出来ない」事です。まぁ常温商品をクールとか、物によっては冷凍と同梱しても大丈夫そうですが、冷凍とクールは絶対同梱不可です。
なので最初から同梱は出来ないものと思って設定しましょう!!
大きさの設定項目は重さ(ここ大事なポイント)
非常に難しいのが「同梱」した時の大きさをどうするのか?と言う問題です。60サイズで送れる商品でもお客さんは購入数が1個とは限りません!
3個買ったら60サイズの箱に入らず・・・80サイズに。となってしまうと送料代が余計にかかるのに請求をどうするのか?
と言った問題に直面するわけです。
この場合はshopifyの場合、商品の重さを設定できるので、そこを利用してある程度自動化させます。(最終的には決済後に手動で直せますが、値上がりの修正は不信感しか生まないので避けたいです。むしろやるなら値下がりになるようにすべし)
例えば僕の本業はワイン屋さんなので、ワインの重さを全部「1000g」として登録しています。6本までは80サイズで入るのですが6~12本は100サイズなんですよね。
だから「6000g以下なら 80サイズ」 「7000g以上なら 100サイズ」と言う設定をしています。ワインは大きさがほぼ固定なのでやりやすいのですが、大きさがまちまちな商品は特に気を付けて設計しましょう!!
送料の条件はお客さん毎に違う
普通に生活していると馴染みがないですが、ヤマト、佐川、日本郵便どこの会社さんも必ず顧客との個別契約を結んでいたりします。
個別契約によって送料を契約しているので、ヤマトのホームページに書いてある「一般送料」とは違く「個別契約送料」を持っている場合が企業からの出荷にはかなり多いです!
なので送料設定する際には勝手にヤマトの票を見て設定しちゃダメです!必ずお客さんに送料の票をもらいましょう。
自動配信される通知
普通のホームページとは違くて、物を買った後には必ずサンクスメールやら、出荷完了メールなども送信されます。
基本的に処理を進めれば自動で発信される仕組みにはなっているのですが、その発信されるメールの中身はどうするのかを考えなくてはいけません!
この辺はすでに記事にもした事があるので詳しくはこの記事を見てください。
shopifyは海外仕様なんで馴れ馴れしいんですよね。その辺りも日本フィックスしてあげないといけません。
日本語設定をする
shopifyは日本にもちゃんと拠点があるにも関わらず、結構な部分がいまだ日本語対応していません。
特にテーマに関しては無料テーマはだいたい日本語化が済んでいるのですが、有料テーマは結構絶望的な状況です。
そんな時は「テーマの言語」から個別に翻訳していく必要があります。
基本的には英語がわかればそんなに難しい言葉が出てくるわけではないので、手動翻訳で何とかなります。ちまちまと300ワードぐらい翻訳していけばいいのですが、ただ翻訳していると「あれ?ここはこの訳じゃない方がいいな」と言うのに出くわします。
そんな時はその時の「TPO」に合わせた翻訳に直すことも忘れちゃいけません!
在庫の管理
物を売るのが目的なのでそこには「物」があるわけです。いっぱい売れると嬉しいのですが、物は有限です!かならず在庫を管理しなくてはいけません。
在庫の管理も単一種類の商品は結構楽でいいのですが、アパレルなど「サイズ」や「色」で展開が多い商品の場合はこれらを個別に在庫設定してあげる必要がある事もしっかり頭に入れましょう!
このブログではおなじみのこの「くまちゃん」も、もしかしらた「大・中・小」のサイズ展開をしていて、さらに白熊と黒熊がいるかもしれませよ?!
もうこれはお客さん次第なので、そこもしっかりと把握しましょう!!
受注後の処理もある
いざ商品が売れたら、商品が相手に届くまでがECサイトです。
家に帰るまでが遠足
と言われた子供の時を思い出しましょう。届くまでがECです!!
と言う事は売れたら売れた後の処理もしていかなくてはいけません。どんな業務があるのか把握しましょう。
- 支払いの確認
- 受注の承認
- 納品書などの準備
- 発送の手配
- 発送後の通知
ざっと思いつくだけでもこれだけの処理が発生します。もっと細かくいくとカード決済だと「オーソリ」のタイミングをどうするのか?とかもお客さんによってはまちまちです。(キャンセルの仕方に違いが出たりします)
その他にも商品は途中でキャンセルになるかもしれないし、返品や、何かあった場合のお値引き対応だったりと、注文を受けてからの処理も沢山あります。
クライアントさんはその処理を理解できる方ばかりでしょうか?
いいえ、残念ながらほとんどのクライアントさんは、注文後の処理を勝手に理解はしてくれませんので、エンジニアの側である程度サポートしてあげる必要が出てくるでしょう!
この事は後のトラブルを防ぐ上でも非常に重要なポイントです!!
まとめ
ここまで読んで「なんだ知ってたよ。」と思った人は大丈夫です。先に進んでしっかりと開発を勉強してください。
知らないポイントが多かった人は一度立ち止まって「社会的な物流の流れ、お金の流れ」についてしっかりと把握しましょう!
物は売れたら発送しなくちゃいけないし、お金も回収しなくちゃいけません。お金の回収方法は?荷物を運んでくれるのは誰?なんてポイントは絶対に外せない内容なのです。
まとめちゃえばポイントとして
- お金のやり取りは商品だけじゃなくて送料もある
- 自動配信のメール設定
- 日本語化
- 在庫管理のルール決め
- 受注後の作業のサポート
この辺りのポイントをしっかりと把握しておく必要があります。
特にお金が絡む部分が、上記でも一番詳しく書いていますが、トラブルの物にもなりやすいので、かならず把握しておきましょう。
商品が届くまでがECサイト
この事を肝に銘じて、shopify開発を始めてくださいませ!