2024年7月ぐらいのアップデートでshopifyの商品登録で「カテゴリー」がかなり全面的に出てきました!
その前は控えめに横にいたんですが、画像登録の真下で堂々と真ん中です!
今前は右端にちょこんといて、これ設定すんのしないの?みたいな存在だったのですが、shopifyはここに力を入れているという事です!
元々shopifyはカテゴリーと言う分類ではなくコレクションと言う分類を使って、いわゆるみんなが認識しているカテゴリーを作っていました。
じゃあ、認識が変わるのか?
と言うとそうでもありません!ので、ここでは
- このカテゴリーとコレクションの違いは何?
- 何でshopifyは力を入れてるの?
って言うのを記事にまとめてみますよ♪
コレクションとは?
コレクションとはshopify内で使う、世間一般的にはカテゴリーと認識される物に近いです。
「近いです」と言いう書き方をする意味はあって、コレクションの最大の特徴は階層がない事です。
shopifyでは商品を階層を持ったカテゴリーに分類する事は出来ず、例えば「本」と言う大カテゴリーの下に「漫画」「小説」「ビジネス」「英語」「IT書籍」等の小カテゴリーを登録する事は出来ません。
- 本
→漫画
→小説
→ビジネス
→英語
→IT書籍
これがみんながイメージする入れ子状態のカテゴリーですが、shopifyはこうはならず
- 本
- 漫画
- 小説
- ビジネス
- 英語
- IT書籍
と全部同じ階層に分類されるのがコレクションの特徴です。
ヘッダーのメニューではそれを入れ子にする事が出来るので、訪問するお客さんには階層があるような見せ方は可能ですが、例えば「パンくずリスト」で階層を表現するのは、思いっきりカスタマイズでもしない限りは無理です。(ちなみに不可能ではありません)
コレクションのいいところ
階層がないなんて不便じゃないか!
と思う意見があるのも分かりますが、階層がない事で商品管理上は結構得する事が多いのも事実です。
特にコレクションの良い所はその束ね方の柔軟性です。
通常は「商品に○○タグが付いた物」でコレクションを作る事が多いですが、「1000円以上5000円以下」「タイトルに○○が付くもの」など様々な条件でコレクションが作れるので、カテゴリーを作る事も簡単ですが、単発的なキャンペーンをやる時等もサクッと商品群を作る事が出来るのは非常に便利です!
この柔軟性がshopifyの真骨頂。
あと伝わりづらいんですが、階層がない事で外部アプリの開発のしやすさも実はかなりやり易くなっています!shopifyはアプリで機能拡張できるんですが、それを使いやすくしているのも実は階層がないからだったりします。
じゃあ、カテゴリーは何?
では、コレクションでカテゴリーっぽい物が作れるのに、別で「カテゴリー」を用意している理由はなんでしょう?
カテゴリーの選択部分を見てみるとその狙いが結構明確に見えてきます!
上記の画像を見て下さい。商品登録画面でカテゴリーを選択しようとしている所です。
色んな選択肢が用意されていますが、よくよく弄ってみるとわかりますが、色々あるが商品向けのピンポイントなカテゴリーが見つかるとは限りません。
新しい自分オリジナルのカテゴリーを追加する事も・・・できません!
あくまでも最初から用意されている物だけが選択できる構造になっています。
ただし、コレクションの時と違ってあらかじめ用意されている物には階層があります。階層の細かい分類で該当しそうな物がない場合は大分類で商品に登録する事となります。
なぜカテゴリーが選べるのに、自由に自分で作り出して設定する事は出来ないのか?
それこそがshopifyの狙いであり、この先のECサイト運営を有利にしていくポイントでもあると思うので、その何故について解き明かしていきましょう。
狙っているのはSEOとマルチチャンネル化
shopifyのこのカテゴリーですがここでshopifyで選べるカテゴリーの階層とリストを全部公開してくれています。
このリストはshopifyが公表している物なんですが実はgoogleが公表しているこちらのリストともかなり似ています。2階層目までは基本的には同じです。
と言うのも7月のアップデート前にはgoogleのカテゴリーと一致してたんですが、最近のアップデートで少し変更がありました。それが新しいshopifyのカテゴリーです。
恐らく狙いとしてはFacebookとの親和性も高めていくのが狙いです。その辺りは公式の説明書にもしっかりと記載があったりします。
shopifyの狙いはマルチチャンネル化
shopifyは今、将来的にマルチチャンネル化していくであろうECの世界で覇権を取る為の動きをしていると思います。
マルチチャンネル化と言うのは、shopifyのECサイトを軸に、googleショッピング、SNSショッピング、はたまた店頭やその他の媒体でも販売できるような仕組みです。
shopifyのデータを軸にマルチ(多方面な)なチャンネル(販売業態)で商品が販売できるハブになる!と言うのがshopifyが描く将来の未来像!
googleやFacebookのようないわゆるGAFAにしっかりと沿った形で構造化する事で、色んな媒体での管理を一元化。shopifyさえ管理していれば色んな所で物が売れる!
そしてSEO上も有利に表示される!
と言うのを狙っているし、おそらくそうなっちゃうでしょう!と言う勢いでいま成長しています。
実際にgoogleで何かを検索すると、上の方にgoogleショッピングに登録されている商品が候補で上がってきたりしますよね?あれもgoogleのカテゴリー分類が当てはまるものが出てくる仕組みな訳ですが、shopifyであらかじめカテゴリーを設定しておけばgoogleのショッピングも勝手に設定してくれて、お客さんがわざわざショップを訪問しなくても、googleからが動線になり、商品にアクセスしてくれるきっかけになったりもします。
googleアナリティクスで流入元を見てみると、商材によっては結構な量の流入数があったりもするので、その辺りはこのカテゴリーの重要さを感じさせてくれる部分です!
まとめ
まとめてみましょう!コレクションはあくまでも
コレクション
自社ECサイト内での分類を作るための物
それに対してカテゴリーは
カテゴリー
外向けの商品登録設定
と言う大きな違いがあります。
そして両方共うまく活用する事で、販売するための手段としては大きく武器になる手段です。
shopifyは自社ECのシステムですが、外に向けて売る為の準備と言う物が物凄く充実しています。その辺は明らかに他のカートシステムの遥か前を行く進歩っぷりで、圧倒的な開発力も相まって、これからも世界の先頭をひた走ると思われます。
shopfiyじゃないと売れない
そんな時代はまじめに訪れる可能性を感じさせる変化があったのが、2024年7月頃のアップデートだったんですよね。
せっかくshopify使うならshopifyを引き出しまくってやってやりましょう!