2020年カリフォルニアの山火事 ワイン産地の影響【速報】

2020年の8月27日時点 カリフォルニ山火事情報

カリフォルニは毎年、山火事に見舞われていますね。今年は過去最大規模に影響が出そうな情報が飛び回っています。なかでも気になったニュースはワインサーチャーのこちら

原文は英語なのでちょいちょい解説を混ぜつつ、要点だけ翻訳した物を以下に書き記します。

今年の収穫は厳しい物になる

8/16に雷で発生した火事が大きくなって今に至る。

山火事の最大の問題は煙の香り(Samoke Taint)がブドウについてしまう事です。(バーベキューした時に洋服が煙臭くなるあれです)

赤ワインへの影響が最も深刻なのは煙臭のついた皮と一緒の醸造するからなので、白とロゼに関しても影響は少なくなる可能性が高いです。(ただし早飲み用に限りそうなのは後程下のニュースと使わせるとわかります)

現在燃えている火事は歴史上でもトップ3に入る物が2つも同時進行している。その両方がワイン産地に影響を与える物。ちなみにでかい火事は2つだけど州内では625か所の山火事が発生している。

(カリフォルニは台風に名前つけるみたいに、山火事にも名前が付きます。現在燃えているTOP2の山火事はNapaで発生している「LUN」とセントラルコースと付近の「SCU」)

その他にもSonoma付近にも割と大きい山火事が発生していたり(こっちもLNUに含むらしい)、とにかくワイン産地周辺は山火事だらけです。

記事のレポートによると影響のありそうな地域と、今のところ大丈夫そうな地域は以下の通りです

影響が大きそうな地域

・NAPA全域
・Sonoma全域
 中でも影響が大きそうなのが
  →Russian River Valley
  →Dry Creek Valley
・Central Caost
・Central Valley

今のところ影響が少なそうな地域

・Santa Barbara County

 州内で唯一「今のところ」大丈夫そうと言われている地域だそうです。

要するに南部の一部を除いてほぼ全滅と言っていい状況です。

ワイナリーからの情報

情報物とワイナリーは書いてませんが、「確かな情報筋」として書かれているのが、ワイナリーから顧客に向けたメールの内容です。

ソノマの生産者が発信した内容で要約すると

・8/16に発生して8/18までに大規模化した
・ワイナリーから1000ヤードのとこまで来たけど、その後は遠ざかってる
・タイミングが悪くて収穫直前
・おそらく広範囲のブドウが汚染された
・完璧なブドウが取れないならワインを造らない。
・いくつか大丈夫そうなエリアもある(Platt と Gap’s)
・ソノマのブドウは影響を受けすぎてて収穫が出来ないだろう

・ナパ、パソロブレス、セントラルコーストは被害が酷い
・周りのワイナリーも単一での醸造は諦めムード
・全域でブドウ不足が発生する
・メンドシーノとレイクカウンティーは今んとこ大丈夫かも

なんて事が書かれています。

状況はやはり深刻な様子がうかがえます。

煙の香り somoke taint

煙の香りが付いちゃうプロセスは下記の英語の中に大体書いてあるので、原文の下に要約を書いておきます。

Smoke taint in grapes is difficult to test for because it invades in two ways. First, volatile smoke-smelling compounds enter the skins. But the more insidious problem is that grape sugars bind to some of these smoke-smelling compounds, masking them when the juice is tested. During fermentation, as the sugar is converted to alcohol, the smoke aromas and flavors are released, meaning clean-tasting juice can become a smokey-tasting wine.

Unfortunately, because many California “dry” wines are bottled with some residual sugar, these compounds can also stay undetected until bottling, but can be released over years of bottle aging. As a consumer, you might not shy away from 2020 California red wines – I won’t – but you might want to drink them now, rather than putting them away in your cellar.

In fact, the safest 2020 California reds may be the most expensive and the cheapest. Producers of expensive wines know that their brand will be damaged by releasing smokey wines.

・匂いが付くプロセスは2つ
 →揮発性の香りが皮から侵入する
 →それよりやばいのが、糖分が煙の成分と結合するパターン。

糖分と結合したパターンで起こる事は
 →最初は煙の香りがしない(結合した状態は大丈夫)
 →でも発酵中に分離するから煙臭くなる。
 →煙臭さがなくてもカリフォルニアのワインは残糖度が幾分あるパターンが多いが、その場合は熟成中に「煙香」が糖分から分離するので、熟成した後に煙臭くなる。

つまりリリース直後に香りがしなくても、時限爆弾を抱えてる状態になるそうです。恐ろしいですね。

ちなみに強引に煙臭を取る装置もあるみたいですが、この場合は煙臭以外も取れちゃうので安ワインにしか使えない手法だとも書かれています。

いずれにしてもカリフォルニはワインには過去最大の影響がありそうです。コロナ禍で苦労している中泣きっ面に蜂で可愛そうですね。